【『自助健耕』第6号:05/10】
1.FBC「夏の元気まつり」が盛会裡に終了
  晴天に恵まれた 08/28(日)に郡山市カルチャーパークで盛大に開催されました。
  その様子は、別紙添付の福島民報にも掲載されている通りです。

   今年度の反省点としては、開催場所をビッグパレットにするとか、来場者数が
  いまいちだったので、会員にチラシを配って動員するなど諸点の見直しが必要な
  どの貴重なご意見をいただきました。
   これらの意見を来年度には、織り込んで行きたいと思います。各位のご協力に
  感謝いたします。
2.県北地区『元気度を学ぶ会』でなるほど!!
   09/08(木)もお天気に恵まれ、関東、山形、会津地区の会員を含めて22名の方が
  受診されました。
   9時半に福島駅を出発。二本松ICから一路会津若松市へ、途中磐梯山が見えなか
  ったのが残念でした。
   お腹が減ったところで、第1回目の採血。終了後ワシントンホテルで薬膳料理を
  賞味する。
   続いて、矢吹代表による「元気度を増すには?」の講演会があり、終わって第2
  回の採血に病院に向かい、現地で夫々に解散しました。
   この講演会の様子は、添付の福島民報の取材もありますので、ご参考にしてくだ
  さい。
3.「元気度」データの見方
   個々の参加者には、後日データに基づく説明会を2回に分けて実施しました。個人
  的な説明会の印象としては、全体的に食事前後の「元気度」のデータを比較しながら
  の説明に、納得したり思わぬ指摘に仰天したり悲喜こもごもでした。
   個々の内容は、プライバシーの関係もありお知らせできませんが、幸いTさんの了
  解を得られましたので、そのデータを事例に学習の報告をします。

 種目    食前    食後    +
白血球数   6920    7330    +410
リンパ球%   27.3%    30.2%   +2.9%
リンパ球数  1889    2213    +324 

[説明概要]
 比較から見ると、白血球数に占めるリンパ球の割合は、35%前後が望ましいので「血液力」
としてはいまひとつ踏ん張りがほしい。
 いま仮に、35%の比率があったとするとリンパ球数は7330×35%=2565ということになります。
 夏か冬のシーズンによっても変化するので、これだという確定的なことは言えないが、リン
パ球数は最低でも2000〜3000くらいあるとベターである。
 でも、昼の免疫料理の効果があってか1889→2213 +324(117%)の増加があったのは良かった。
[改善対策]
 白血球数の絶対値は、6500〜8500個くらいが一応の目安になるので、先ずこの変化を継続的
にもとめていく。次回の10/26に郡山市で受診ができるようになったので、測定を重ねて記録化
してみたらいかがかと存じます。
 血液力がいまいちということは、カリュウ球数が多いため、ストレスが問題になりますので、
ストレス対策のほうを考えることが重点でなかろうか?
[以上を勘案して、T氏の自己診断は]
 日々の体調には、特に悪いところはなく出口の方は、尿量、回数、便状は順調であるが、体温
は低く35.8℃〜36℃でどうしてもワンランクUPしない。
 咀嚼には人一倍配慮しているつもりだが、呼吸法や朝晩の体操に可能な範囲で工夫をしてる。
 09/08の前日までは、事務上の整理や日程の迫っていた仕事があり、それらが心理的ストレスに
なっていたことは、容易に推測できた。
 その証拠に、山を越えた以降2〜3日はほっとしたのか、意欲がマイナーで、ゼンマイがユルみ
ぱなしの状態だった。(以上)


【FBC第6期(05/10〜06/09)活動基本指針】
食育計画に《家族体調データ日記》を組み込む運動

◎食育基本法の骨子(’05/07制定)
 21世紀でのわが国の発展のためには、子どもたちが健全に成長し・・・、心身の健康を確保し、
生涯にわたって生き生きと暮らすことが出来る環境が大切である。また、食に関する感謝の念と
理解、とくに子供の食育における保護者、教育関係者等の役割の認識・・・などが明確に謳われて
おります。

 現在、食育はあらゆるところで盛んに行われております。しかし、FBCとしてはこのような
国民運動が、知識面だけに偏り過ぎることを恐れております。

 わたしどもは、『病気を減らす社会を創る』をメインテーマとして、生活習慣の改善・予防は
「知識だけでなく、実践が重要」であることを強調してまいりました。
 特に、生活習慣病の低年齢化が進行する今日、子どもたちにしのびよる環境悪化に今までの活
動だけでは、時間的にも展開的にも間に合わない危機感に襲われております。

[そこで、子どもたちが「受けた食育」が、自分の心身にどんな効果があったのか?]
 
 毎日、身体が発信する信号=体温、尿量、便状など、手軽に取れて体調を直接反映するデータ
を、その子の過程に見合った方法で「記録をまめに取る」日記運動を提案したいと存じます。で
きれば子ども中心に、さらに家族全員の日記ができれば万万歳です。
 目標を設定し、意識的に記録(データ)を取り、比較検討することから興味がわき、新しい生活
習慣改善のレースが始まります。

先ずはデータを取ることを幼児期に習慣付けることから始まります。

〈夏休みの絵日記に、天気・気温を記すように・・・〉

自分の体が発信しているデータを、出来るだけまめに取る習慣を付ける。その数値の変化と生活
を重ね合わせて日々の生活を省みること、それこそが生活習慣向上につながるのです。
そして、国民一人ひとりの地道な積み重ねが、大きなうねりが「国民運動」となるのです。


 各自治体は、医療費の負担が行政の大問題になっている今日、住民がそれぞれ可能な方法で毎
日の記録を取り、その日の健康状態をセルフチェックする。
 そして、隣の方も・・・、やがて地域の住民運動に・・・が共生圏全体へと。
「日々の記録→比較検討→生活習慣改善」この小さくて大きな運動こそが、医療費負担の軽減な
ど子孫への「借りの返済」にするわれわれの責務と信じております。(以上)

会員の皆様、お孫さんや、知り合いの小さい子どもさんの居るご家庭に、「家族体調データ日誌」
をお勧めください!!


(福島民報掲載記事 ’05/08/30)

【生活習慣病予防 防災意識高める】
〔FBCまつり〕
《血液で元気度検査》
[障害者用の消火器体験も]
 生活習慣病の予防や災害への備えなどの意識を高める「FBC夏の元気まつり」は二十八日、
郡山市カルチャーパークで開かれた。
 健康問題に取り組むNPO法人FBC事務所(福島市)の主催。県、市、全国脊髄(せきずい)
損傷者連合会県支部などの協力を得て開いた。
 「元気度健診会」では、根本内科医院の根本敏男院長らが来場者から採血した血液中のリンパ
球と果粒球の比率をもとに「元気度」をチェックし、食生活の改善点などについてアドバイスし
た。
 駐車場で開かれた「火災消化体験会」では、障害者でも安全に火が消せるユニバーサル消化剤
「投げ消すサット119」を火を放った木造小屋に投入。消化力を来場者に紹介した。
 

(第二朝刊 ’05/09/24)

【血液の状態から 健康度チェック】
《若松で学習ツアー》
 血液の状態から健康をチェックする「お茶の間のサイエンス元気度学習ツアー」はこのほど
会津若松市で行われ、市民らが健康作りについて学んだ。
 健康問題に取り組む福島市のNPO法人FBC事務所の主催。白血球に含まれるマクロファー
ジ、かりゅう球、リンパ球のバランス状態から、体調を知ってもらい、健康作りに役立ててもら
うのが目的。福島、会津若松両市民ら合わせて約二十人が参加した。
 JR福島駅からバスで訪れた参加者と合流した会津若松市の参加者は市内の病院で採血したあと、
会津若松ワシントンホテルへ。農薬や有機物を取り除いた食材でつくった料理を食べ、健康作りに
ついての講話を聞き、再び市内の病院で採血した。
 参加者には後日、検査結果が郵送される予定。この日食べた料理は免疫力を高める効果があると
され、参加者は結果をもとに効果のほどや自らの健康状態などを確認する。